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新人間革命第1巻覚書 新世界の章③


●121㌻
オリバーの話を聞き、日本の幹部は驚いて顔を見合わせた。彼らには、日本人でなければ、信心や学会の精神はわからないのではないかとの思いが、心のどこかにあった。だが、このアメリカ人の同志を目の当たりにして、そんな考えがいかに見当違いであったかを、実感せざるをえなかった。
十界を互具した人間の心は普遍である。ゆえに、人種、民族を超えて、信心もまた普遍である。



●122㌻
組織といっても人で決まる。中心者が一人立てば、すべては、そこから開けていくものである。


●122㌻
彼の打つ手の一つ一つは、決して、単なる思いつきではなかった。たとえ瞬時に下された決断であっても、広宣流布のために一念に億劫の辛労を尽くしての熟慮があった。世界は、伸一の胸中に鼓動していたのである。

●124㌻~126㌻
悲しみと失意に閉ざされた人びとに、生きる勇気を与えるために、伸一は満身の情熱を注がねばならなかった。それは、湿った薪を燃え上がらせるような労力を必要とした。
彼は、一人ひとりを抱き締める思いで、諄々と諭すように、また、時には、烈々たる確信を込めて、仏法の偉大さを語り説いていった。
質問会が終わりにさしかかるころには、参加者の顔に赤みが差し、屈託のない微笑みが浮かんでいた。

「みなさんは、使命あってこのサンフランシスコに来られた。今は、それぞれ大きな悩みをかかえ、日々苦闘していることと思いますが、それはすべて、仏法の偉大なる功力を証明するためにほかなりません。

みなさんこそ、アメリカの広宣流布の偉大なる先駆者です。皆さんの双肩には、未来のアメリカのいっさいがかかっていることを知っていただきたいのです。

その意味から、私は、本日、三つのことをお願いしておきたいと思います。

まず第一に、市民権を取り、良きアメリカ市民になっていただきたい、ということです。
広宣流布といっても、それを推進する人びとが、周囲からどれだけ信頼されているか、信用を得ているかによって決まってしまう。アメリカいながら日本に帰ることばかりを考え、根無し草のような生活をしていれば、社会の信頼を得ることはできません。

市民権を取ることは、国を担う義務と責任、そして、権利を得ることです。それが社会に信頼の音を張る第一歩になっていきます。

第二には、自動車の運転免許をとるようにお願いしたい。

中略

第三には、英語をマスターしていただきたい。

中略

弘教は人との交流からはじまり、交流は対話から始まります。

中略

例えば日本の『かぐや姫』の話を、英語でしてあげられるぐらいの力を、まず身につけていただきたい」

●129㌻
学会を一つの果樹園にたとえれば、ちょうど、果樹にあたるのが地区であり、果実が皆さん方です。
果樹がなければ、果実は実らない。果樹にすべてはかかっています。

創価学会といっても、その本当の母体は一つ一つの地区であり、地区の姿それ自体が学会であるといっても過言ではありません。地区が誕生し、それが完璧に仕上がっていけば、その地域の広布は大きな進展を遂げていきます。


●132㌻
「リンさん、あなたはギルモアさんとは友人かもしれないが、人の家の寝室に出入りしたりすることは慎まなければなりません。
お互いのプライバシーを守ることは、アメリカ社会の大切なモラルです。
仏法は人の振る舞いを説いたものであり、仏法即社会です。人びとの信頼を勝ち得るためには、細かい事への気遣いが大事ですよ」




●132㌻~133㌻
その時、理事の石川幸男が、傍らに来て座った。
「こうして見てますと、地区を結成しても心配ですな。幹部になった者も含め、とにかく常識がないし、物事を知らなすぎる。これで果たしてやっていけるんですかね。本当に人材がおりませんな」

同志を見下げたような口調であった。

伸一は憮然としながら答えた。

「私は、決してそうは思いません。みんな人材です。これから光ってゆきます。純粋に信心を全うしていけば、みんな広布の歴史に名を残すパイオニアの人たちです。未来が楽しみです」

中略

この日、幹部に登用した人たちは、確かに幹部としての経験にも乏しく、未訓練であることは間違いなかった。また、社会的な立場や肩書も、決して立派とは言えなかった。
しかし、アメリカという異国にあって、苦労に苦労を重ねながら、信心に励んできたメンバーである。

人びとの悲しみ、苦しみを、誰よりもよく知っている。そうであるなら、広宣流布という人間の一大叙事詩をつづるリーダーとして、最もふさわしい、尊い使命をもった人たちといわねばならない。伸一には、一人ひとりが、やがて、キラキラと七彩の輝きを放つ、ダイヤモンドの原石のように思えてならなかった。




by soka23001118 | 2019-06-24 00:57 | 教学研鑽雑記 | Comments(0)

創価学会壮年部のブログです。


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